和ハーブ

菩提樹を整理してみた〜ボダイジュとリンデンとシナノキ

フラワーヒーリングセラピストの希依です。  

先日Twitterで友人と話をしていたときに 話題に出たのが菩提樹。
その菩提樹が気になってしまい、 調べてみたらいろいろ出てきました。  

まず菩提樹と言えば何を思い浮かべるでしょうか?  

お釈迦様が悟りを開いた時の木?
それとも西洋ハーブの菩提樹?  

迷ってしまいがちなのですが、 どちらも菩提樹には違いがありません。
でも植物が全く違うのです。
今回自分で確認してよくわかりました。  

お釈迦様の菩提樹

お釈迦様が悟りを開いたとされる木の菩提樹は
クワ科イチジク属の熱帯性の植物です。

高さは30mにも生長します。
区別のためにインドボダイジュと書きます。  

耐寒性がないので 日本では鉢植えで楽しんでいたり、
路地植えでは越冬できないようです。  
葉の形が独特でとても素敵です。  

ヨーロッパの菩提樹

西洋ハーブでお茶として楽しまれる菩提樹は
リンデンバウムとかセイヨウシナノキと呼ばれます。

フユボダイジュ Tilia cordata と ナツボダイジュ Tilia platyphyllos の
自然交配種とされていて、ヨーロッパでは古くから利用されてきました。  

リンデンは心をリラックスさせる効果があり、
不安や緊張がある時に穏やかな気持ちへ戻してくれます。
鎮静効果で頭痛を和らげるとか呼吸器の不調にも 良いとされており、
フランスでは落ち着きがない子どもに
リンデンのハーブティーを飲ませる習慣が残っているとか。  

カモミールと並んで穏やかな気持ちになることで 優しいお茶だと言えますね。  

OliaPustovalovaによるPixabayからの画像

日本に菩提樹を持って帰ってきた菩提樹

さてここで、栄西です。
栄西は臨済宗を開いた開祖で、
鎌倉時代に宋に渡り、チャノキを持ち帰った方です。
この栄西が持ち帰ったものにも菩提樹があったとされます。  

前回の記事はこちら  https://kie-aroma.com/waherb/2909/  

ここでもうひとつの菩提樹、 シナボダイジュと呼ばれるものが登場します。
栄西が持ち帰ったと思われるのがこのシナボダイジュ。

こちらもシナノキ科シナノキ属で、リンデンバウムの近縁種です。
学名はTilia miqueliana  

このシナボダイジュは インドボダイジュが中国では寒すぎて育たないことから、
葉の形が似ている木をボダイジュと呼んでいたのだそう。  

日本ではこの木がボダイジュとして植えられ、
リンデンバウムも西洋菩提樹とも言われたのかもしれません。  

整理してみると

つまりインドボダイジュだけがクワ科、
リンデンバウム、シナボダイジュがシナノキ科

というわけです。  

日本のお寺に植えられている?

日本のお寺にインドボダイジュ代わりに植えられているものは
栄西が持ち帰ったシナボダイジュとされています。
全部がそうだとは実は言い切れないと思っています。  

その理由は日本にもシナノキがあるからです。

シナノキは日本の固有種です。
学名はTilia japonica ジャパニーズリンデン、ライムツリーという別名もあります。
花の頃にはレモンのようなとても良い香りがするそう。  

シナノキのシナは中国という意味ではなく、 信濃木(シナノ木)ということ。
信濃の語源にもなったのではないかと言われる木で、
日本の山沿いや北海道に多く自生します。

関東ではあまり見かけることが少ないですね。  

幹も太く大木になることから
日本ではお寺のような広い境内や広い公園でないと
育てるのは難しいでしょう。  

もちろん、このシナノキはシナノキで、ボダイジュとは呼ばれていません。

私の推察は?

栄西がシナ菩提樹を持って帰った時に
日本のシナノキに似ているなと思っていたかもしれません。
彼が喫茶養生記で桑茶を勧めていたのも
お釈迦様ゆかりの菩提樹とクワが仲間だと 知っていたのかもしれません。  

Twitterでの会話がきっかけで菩提樹を調べたのですが、
紐解いて行くと日本の固有種にも出会いました。
日本の植生がとても豊かだと思います。

勉強になりました。  

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