春の日差しが大好き!〜ジンチョウゲ
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フラワーヒーリングセラピストの希依です。
どこからともなく漂う香りにいい香りと思ったり、どこで咲いているんだろうと思ったり。
暖かくなり始めのこの時期に咲く花といえば沈丁花(ジンチョウゲ)です。
見た目も白や濃いピンクの小さい花が鞠のようにかたまって咲くかわいらしい花ですよね。
日向の暖かい場所が大好きです。
今日は沈丁花をご紹介します。
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ジンチョウゲのプロフィール
沈丁花はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の低木常緑樹。
中国原産で、室町時代に日本に入ってきました。
沈香のような素晴らしい香りと丁子のような姿の花が咲くからと
沈丁花と名がついたと言われています。
香りもとても素晴らしく、キンモクセイ、クチナシとともに日本の三大香木とされています。
また、春を代表する香りとして雨水の頃の俳句の季語にもなっています。
*2020年の雨水は2/19です。
学名は Daphne odora
ダフネはギリシャ神話の女神に由来するそうです。
昔住んでいた自宅には玄関横にジンチョウゲがあり、
今頃の季節はいい香りを漂わせていました。懐かしい思い出の香りでもあります。
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成分はバラかラベンダー並みの華やかさ
中国では瑞香花といい、花の部分を薬草として使います。
煎じたものは歯痛や口内炎の薬として使われてきました。
沈丁花の香りの成分には120〜150ほどの成分が含まれており、
すべての香気成分がわかってはいません。
その花の成分は鎮痛効果や抗感染、鎮静や免疫強化によいとされる成分ばかり。
バラの花か、ラベンダーかと思うくらいの成分が入っています。
香りが漂ってくるとさわやかな気持ちになりますし、
気分を和らげ、誰でも笑顔になるのではないでしょうか?
香りの成分についてはまだまだ特殊成分が出てくるかもしれませんね。
薬効があるということは毒にもなりうる
こんなにいい成分がたくさん入っているのにエッセンシャルオイルはありません。
その理由は沈丁花の木全体に毒があるから。
薬効があるということは毒にもなりうるということ。
沈丁花に含まれている毒は数種類あり、毒性の強いものもいくつか含まれています。
そのせいか、虫に喰われたりすることは少なく放っておいてもよく育ちます。
樹脂では皮膚がかぶれることもあるので、触るのにも注意が必要です。
特に樹皮、樹液、根、果実に多く含まれているそうです。
切り花にしてもあまり活けない花の一つだと思います。
小さなお子さまがむやみに触ったり、
口に入れたりしないようにお気をつけくださいね!
あ、ペットの犬猫も要注意です。
遠くから香りを楽しんでくださいね。
春の植物には毒を持つものが多いのですが、
それは過酷な冬を越し芽吹いた時に植物自体の身を守るためなのです。
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沈丁花のまとめ
室町時代から日本で栽培されてきた沈丁花は、挿し木で増やされてきました。
香りは沈香のような豊かな香りを持ち、と丁子のような形の花が咲きます。
虫がつかず育てやすい反面、毒を持っているので、
お子さんやペットが触ったり口にされませんように。
漂う香りを楽しんでくださいね。
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