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いい香りは体に良く、悪い匂いは体に悪い?〜毒と薬の差

フラワーヒーリングセラピストの希依(きえ)です。

いい香りは体に良く、悪い匂いは体に悪い。

そう言ったのはアリストテレスです。
アリストテレスは紀元前350年頃の古代ギリシャの哲学者で、
自然科学の研究者でもありました。
研究は多岐にわたるので『万学の祖』とも言われています。

いい香りはやっぱり気持ちも明るくするし、
穏やかな気持ちもになれたり、
気持ちが変われば前向きに運動したりして体にも気を使うようになりますね。 

悪い匂いって不愉快になるだけではなく、病気にもなるかもしれません。

でもその境目はとても微妙なところにあります。
いい香りは毒にも薬にもなるのです。

ここで毒と薬の違いは

毒:私たちにとって有益ではないもの
薬:私たちにとって有益なもの

その植物の香りは私たちのために作られたものではないんですね。
植物が生きていくためのエネルギーとして作られているもの
植物が生殖を行うためのもの
植物が自分の身を守るためのもの
なのです。

例えばトリカブト。
0.2gで致死量に達するという日本最強クラスの毒を持っています。
この毒は人には大変危険なものですが、
昔から狩猟の際に毒を矢尻に塗って狩りをしていたという歴史があります。

そのことを考えたらトリカブトは有益な植物だったということになるんですよね。

使われる量によっては薬になるというのも当てはまります。
トリカブトは心臓の薬にも使われているのです。
もちろん私たちがどうこうできる量では無いので、使わないでくださいね。

これはアロマテラピーの精油にもいえます。
精油は植物の成分を1万倍にも濃度を濃くしたものですから、植物からできているからといって天然ではありません。
少ないといい香りを楽しめますが、多いと負担になります。
気持ち悪くなったり、頭が痛くなったり、酔ったようになったりするのです。

毒と薬の境目は私たちが有益と思えるかどうかという線引きで決まります。
植物からしてみたら迷惑な話ですね。

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