フラワーヒーリングセラピストの希依です。
クロモジといえば和菓子のときの楊枝と認識されている方も多いかと思います。
ここ最近、クロモジを使ったお茶やのど飴を見かけます。
今年発売された養命酒さんののど飴はクロモジのエキスを配合しています。
なんでもインフルエンザの予防効果があるのだとか!
その香りがよいクロモジをご紹介しますね。
クロモジのプロフィール
クロモジはクスノキ科クロモジ属の落葉低木。
日本の固有植物です。
北海道の南部から本州全域に分布し、
近縁種のウスゲクロモジ、ヒメクロモジ、ケクロモジなどを含めると九州まで見かける植物です。
緑色の枝に黒い文字のような斑点が見られることから黒文字と呼ばれるようになったとか。
適度な日当たりを好み、程よい日陰もある大木の下に自生しています。
林の終わりのあたりや人工林の杉の下にも良く生えます。

とても香りがよいことから古くからこの植物を愛し使ってきました。
特に油分が多く水を弾きやすいので、
傘の柄や雪の上を歩くかんじきの素材として、
火を付ける時の火付けに使われてきました。
また上品な香りで歯ブラシや楊枝としても。
この香りは殺菌力があり、皮膚の炎症を抑え、自律神経を調えます。
伊吹山ではタムシバ、ニワトコなどとともにブレンドされた入浴剤が今も使われているそうです。
香りの強い植物は邪気を払うことから
東北のマタギは獲物を刺したり、
岐阜の山間部では五平餅を刺し山の神様の捧げ物にしたのだとか。
また化学香料が発達する前は石鹸や化粧品の香りの原料として使われました。
伊豆半島はその一大生産地だったそうです。
日本の民俗学を確立した柳田國男は黒文字を「日本の香りの象徴」とまで言っています。
この植物を活かそうと各地で商品開発などが行われていますが、
大手企業も注目をしています。養命酒さんののど飴はそのひとつでしょう。
クロモジに含まれるポリフェノール一種プロアントシアニジンが
細胞の抗酸化酵素を活性化、活性酸素を中和して間接的にウイルスの増殖を抑えるのだとか。
(養命酒クロモジ研究会より引用)
改めて日本の植物の凄さを感じました。
ちなみに養命酒さんのクロモジのど飴はファミマにあります。なんだか懐かしい香りがして美味しいです。
お茶としても美味しいので、黒文字茶もおすすめです。
煮出すと淡いピンクの色になります。