ダマスクローズを深掘り1
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フラワーヒーリングセラピストの希依です。
今日のハーブはローズ、バラの花です。
実は何度もにバラ関連する話を書いてきたのですが、
バラ自体の話は書いていなかったということに気がつきました。
日本にもバラがあるのですが、
今回は精油に使われるダマスクローズのお話です。
ばら、ローズのプロフィール
古くから人々に愛されてきた香りで、
愛の象徴、花の女王と呼ばれてきました。
紀元前3000年ころの古代メソポタミアの粘土板 「ギルガメッシュ叙事詩」に記述があります。
古代ギリシャ、古代ローマ、古代エジプト、イスラム世界のどの時代の神話にも登場しており、
儀礼、薬、香粧などに使われてきました。
精神世界との繋がりも深く、 キリスト教でもイスラム教でも関わりがあります。
バラの花は たくさん品種改良されて4万種ほどあるとされています。
それでもその元になった原種は8種ほどなのだとか。
原種に近いほど香りが強いのですが、
花弁が5〜12枚と少なく精油を採取する効率が悪いのであまり見かけません。
ダマスクローズ
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学名は Rosa damascena
ダマスクローズとも呼ばれ、 原種の一つ、ガリガ種のバラを元に数種交配して誕生したバラです。
イランからトルコ、トルコからブルガリアに伝わっていきました。
現在はブルガリア、トルコ、モロッコ、フランスなどで栽培されています。
花びらは食用としても使われ、 ローズウォーターとして、 ハーブティー、砂糖漬け、調味料などとしても使われています。 最近ではエディブルフラワーとして食べられるお店もありますよね。
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精油としては水蒸気蒸留法、または溶剤抽出法で取られます。
溶剤抽出法で取ったものは、アブソリュート(abs)と呼ばれます。
オットー(otto)はブルガリアのダマスクローズを水蒸気蒸留したものだけを指すのですが、
最近では蒸留したものをオットーとして販売しているものも多いですね。
買い求める時に学名や産地を確かめてくださいね。
ではオットーとアブソリュートの違いは?
含まれている成分は分かっているものだけで400種以上あり、 解明されていない微細成分も多く含まれています。
採取の方法が違うだけで成分が変わってきます。
水蒸気蒸留法では蒸気によって飛んでしまう成分が、 溶剤抽出法でより多くの成分が多く採取されます。
アブソリュートは濃厚で豪華な香りがし、 生のバラの香りに近いので香料や香水に多く利用されます。
オットーはフレッシュでシャープな香りで、 スキンケアやマッサージに向いており、鎮静や免疫調整に優れています。
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