万葉の頃からのお付き合い〜タブノキ
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フラワーヒーリングセラピストの希依です。
お香の話を書いた時に出てきたタブノキ。
先日近所の神社参へ拝した折、
新芽が出ていたのを撮ってきました。
で、写真を今確認したら
タブノキの新芽に他の植物が蔓を巻いているようです。
なんだか窮屈そう。。。
神社の御神木で近くまで寄ってみることができなかったので、
また近いうちに確認してこようと思います。
そんなタブノキのお話です。
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タブノキのプロフィール
タブノキはクスノキ科タブノキ属の常緑の広葉樹。
椨と書きます。
高さは20m、太さも1m以上になることもあります。
幹の表面は灰色でゴツゴツした感じ。
葉は少し肉厚、表面がつるっとしています。
新芽は紫外線から若い芽を守るためにすこし赤みを帯びています。
花はちょうど今頃咲いているはずなのですが、
黄緑色で目立たないだけではなく、
高いところで咲いているので見えないですね。
8〜9月には1cmほどの黒い果実ができ、
アボカドに近い味なのだとか。
ちなみにアボカドもクスノキ科の植物です。
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タブノキといえばお香の材料として有名なのですが、
これは樹皮に粘液が多いことで、
香りの元になる香木を固めることができるためです。
樹皮を乾燥させて粉にしたものをタブ粉と言います。
お線香のベースになっているものなのですね。
また樹皮は染料としても使われます。
タブノキで染めた色は樺色(かばいろ)といいます。
(ヤマザクラでも樺色になります)
このタブノキで染めたので有名なのが 黄八丈なのだそうです。
黄色はコブナグサ、黒はスダジイ、
樺色の部分はタブノキで染めた糸で織り上げます。
タブノキは「霊が宿る木」とされ古代では信仰の対象だったそうです。
霊(たま)の木と呼ばれて、 それがタブノキに変わっていったとのこと。
万葉集の大伴家持が詠んだ
磯の上の都万麻を見れば根を延へて
年深からし神さびにけり
という歌の この都万麻(つまま)がタブノキだと言われています。
万葉の時代よりもさらに昔から
日本で大事にされていたのですね。
その木の大きさに
その悠久の歴史を感じますね。
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