この時期にとても美しい蓮の花のお話
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フラワーヒーリングセラピストの希依です。
今日はお盆の入り。
この時期にいつも思い出すのが芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という小説。
お釈迦様が朝の散歩の折、蓮池から地獄をご覧になり、
生前小さな蜘蛛の命を救ったカンダダを助けようと蜘蛛の糸を垂らす
そのお話です。
蓮池のほとりということもあり、 美しい蓮が咲いているんだろうなあと思っていました。
私がいつもいく神社にも大きな蓮池があり、夏場の朝はとても美しいです。
前にも蓮の話は書いたのですが、今日改めてまとめてみようと思います。
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蓮のプロフィール
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スイレン科ハス属の多年草で、大型の水生植物です。
夏に長い花柄を伸ばし、白やピンクの花を咲かせます。
別名は芙蓉(ふよう)、浮葉(うきば)、池見草(いけみぐさ)、
露堪草(つゆたへぐさ)、露玉草(つゆたまぐさ)などといわれます。
花は人の頭ぐらいの大きな花で、
早朝に開き、10時ごろには閉じてしまいます。
夏の早朝の暑さを忘れるくらい綺麗だなあと感じますね!
地下茎である蓮根は泥の中深くに根茎を伸ばし、分岐し肥大。
日当たりの良い水田や浅い沼で栽培されています。
シャキシャキとした食感でとても美味しいですよね!
すべてが使われる
根茎がとても美味しい蓮ですが、 他の部位も生薬としてすべて使われます。
果実の皮付きを蓮実(れんじつ)、
皮を捨て去って種子を乾燥させたものを蓮肉(れんにく)、蓮子(れんし)、
幼芽を蓮心(れんしん)、
種皮を蓮衣(れんい)、
葉を荷葉(かよう)、
葉の基部を荷葉蔕(かようてい)、
葉柄(ようへい)および花柄(かへい)を荷梗(かこう)、
花のつぼみを蓮房(れんぼう)、
オシベを蓮鬚(れんしゅ)、
根茎を藕(ぐう)、
根茎の節を藕節(ぐうせつ)、
でんぷんを藕粉(ぐうふん)
と言います。ほぼ全部ですね〜
その用途も多岐にわたり、 強壮、止瀉(ししゃ)、鎮静、健胃、多夢、遺精、
下痢、腰気、解熱、下痢止め・鼻血・血便の止血などに使われるそう。
蓮の歴史は1億年前から
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万葉集や古事記にもはちすとして蓮の記載があり、
奈良時代には食用にしていたという記録が残っています。
蓮の歴史は約1億年前には地上に出現していたとされます。
インドでは紀元前3000年ごろには食用とされていたそうですし、
中国でも食用とされただけではなく、皇帝への貢物として使われていたとか。
日本でも弥生時代の地層から蓮の実が発見されていることから、
広く親しまれた植物なんですね。
蓮の実は1000年経っても発芽することができる力強い実で、
大賀博士が2000年以上前のものを発芽させ、古代蓮を蘇らせたそう。
生命力が半端ないです。
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さてお盆。
お仏壇に手を合わせることもあると思います。
その際、ぜひ御本尊様をご覧になってください。
蓮の葉の上にお座りに(もしくはお立ちに)なられています。
こういうところからも仏教との関わりはとても深いのが分かりますね。
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