この草から紙はどうやって作るの?〜カミガヤツリ
フラワーヒーリングセラピストの希依です。
先日の神代植物公園の温室で、気になった植物がこちらです。
これはなんだかわかりますか?
室内のインテリアとして育てている人もいるそうです。
カミガヤツリともいうこの植物がパピルスです。
そう、紙(paper)の語源になった植物ですね。
浅くて水の緩やかなところに生える水草なのだそう。
このパピルス、どうやって紙にするのか、気になったので調べてみることにします。
1、パピルスの茎を根元から切り、紙の大きさにするためのサイズでさらに細かくします。
茎の形は三角形で、根元の太い方が良いパピルス紙が作れるのだとか。
2、茎の皮を剥ぎ、縦に薄く削ぎます。
3、細菌が繁殖してある程度分解が始まるまで水につけておきます。
日数にして2〜6日ほどだそう。
4、布を敷いた上に隙間なく並べ、さらにその上に直交方向に並べ、その上からさらに布を被せます。
5、並べたものがずれないように圧縮、もしくは叩きます。
そうすると隣の繊維とくっついて1枚の紙のようになるんです。
6、そのまま乾燥させた後、表面を削り、縁を切り揃えて完成。
ということで、
パピルス紙というのは和紙などのように繊維をバラバラにして再構成するのではなく、
繊維をそのままきれいにつなげているものだったんですね。
つまり紙に繊維の方向があるということです。
その繊維の方向に丸まるので、巻き物として保存されたんですね。
完成までにかなりの日数と手間がかかるので、紙は高価なものだったのでしょう。
日本の和紙は麻、こうぞ、雁皮(ガンピ)、檀(マユミ)などの植物が使われてきました。
植物によって色も厚さも違ったようですから、これはまた調べてみたいと思います。
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