晩冬の戦略家〜ロウバイ
![](https://kie-aroma.com/wp-content/uploads/2020/01/image-14.jpeg)
フラワーヒーリングセラピストの希依です。
春になると次々と花が咲き始めるわけですが、
春になる前にフライングのように咲き始める花が ロウバイです。
春のフライングの花ですから、 ロウバイは冬の花です。
お花をロウで固めたような質感から蝋梅になったという説や、
旧暦の12月のことを臘月(ろうげつ)といいますが、その12月に咲く花だから蝋梅になったという説があります。
ころんと丸い花の形や 細長い花弁が特徴のものなどがあり、 1月の花見の楽しみです。
基本蝋梅というと黄色い花びらで中が赤いものをいうそう。
先日ロウバイを見に行った時は雪で、 まさに雪中花でした。
どんなに寒くても日が当たらなくても 丈夫に育っていつの間にか花を咲かせるので、
奥ゆかしいというイメージまでありますね。
そのロウバイはとても戦略家なんですよ。
![](https://kie-aroma.com/wp-content/uploads/2020/01/image-14-800x600.jpeg)
ロウバイのプロフィール
ロウバイは蝋梅と書くことから ウメの仲間と思われがちですが、
実際はロウバイ科ロウバイ属の植物。 もうちょっと上を辿るとクスノキの仲間です。
クスノキはとても良い香りのする植物が多いので、 ロウバイもとても良い香りがします。
この香りと黄色い色で 寒い時期にも活動できるハナバチやアブを引き寄せています。
春先の花が黄色いのも
まずこの昆虫が認識しやすい黄色の花を咲かせて、
昆虫をちゃんと引き寄せて、
受粉の手伝いをしてもらうこと
が生き残り戦略だからなのです。
とはいえ、
蝋梅のように寒い時期の花は虫が来なかったら
最悪自家受粉もできるような花の仕組みになっています。
ロウバイの花からすると
受粉するならやっぱり他の花から受粉したいよね。
寒い時期に花を咲かせておけば独占状態だよね!
虫が目立つように黄色の花にしておけば目立つし。
でも虫が来なかったら自家受粉できるように準備しとかなきゃ。
ということでしょうね。
植物って本当に戦略家ですね。
まだ今週までは見頃ではないかと思うので、 ロウバイの花を楽しんでいてくださいね!
あ、この寒い時期 2月とか11月とかのハチ類は とても気が立っているのでお気をつけくださいね!
![](https://kie-aroma.com/wp-content/uploads/2020/01/image-13-1067x600.jpeg)
この蝋梅の香りは甘くフルーティーな香りです。
海外ではwinter sweetsという名前で呼ばれています。
メイン成分は モノテルぺノール類のリナロール、ボルネオール(竜脳)、シネオールに加えて、
カンファーなどの成分が含まれます。
鎮静効果があり、精神を落ち着かせてくれる香りなのです。
また開花前の花を採取し、乾燥させた後、 油を使って成分を抽出した蝋梅油というものがあり、
火傷や解熱や咳止めに使われていたそうです。
今でも水虫の薬に入っているとか。 皮膚の炎症に効果があるとされていたのですね。
最近は香料として手作り香水などにも使われています。
![](https://kie-aroma.com/wp-content/uploads/2020/01/image-15-800x600.jpeg)
先日の鎌倉散歩では当日が雪になってしまい、長時間はいっれなかったのですが、
サザンカ 水仙やヒメツルソバも咲いていました。 山茶花はもうそろそろおしまいかな。
昨日まで寒くて今日は暖かい。まさに三寒四温の時期ですよね。
気温が上下しやすい時は体調も崩しやすくなります。お気をつけくださいね!
コメントフォーム