フラワーヒーリングセラピストの希依です。
ここ数日毒のあるハーブのことを調べていたので、
今日はドクウツギについてお話ししてみようと思います。

ドクウツギは日本三大毒草のひとつで日本の固有種です。
(後の2つはトリカブトとドクゼリ)
産地、海岸、河岸などの日当たりの良いところに 生育する落葉低木です。
春に花が咲いた後、 初夏に可愛らしく美味しそうな赤い実をつけます。
秋には真っ赤に紅葉する葉が美しいです。
ほんのりと甘味もある(らしい)この実には 毒があります。
実だけではなく葉や茎にも毒性の成分があります。
毒の成分はラクトン化合物のコリアミルチンやツチンという 成分です。
誤食すると痙攣や呼吸困難になり、死に至るそうです。
かなり毒性が強いのですね。
昔は子どもの誤食が多く死亡事故が後をたたなかったそうです。
戦前は植物の中毒死亡事故の1割もあったとか。
そのため、ドクウツギ狩りが行われて、
現在では個体数が減り観察するのが難しくなっています。

葉は対生しており、縁が波打っていて、三行脈です。
茎が赤くてコントラストがきれいですよね。
私の写真も箱根の湿性花園で植えられていたものを 写真に納めてきたものです。
自然ではあまりみられないようですね。
このドクウツギの別名はネズミコロシ。
大事な穀類を食べるネズミ退治にネズミ捕りの餌として 使われたのだそうです。
美しい植物には毒があるんですね。