日本の三大和薬(民間薬)のひとつ〜センブリ
フラワーヒーリングセラピストの希依です。
日本の三大和薬(民間薬)をひとつづつご紹介する2回目はセンブリです。
とんでもなく苦いハーブとして有名ですね。
罰ゲームにされたり。。。
実はゲンノショウコと一緒に 日本でとてもよく使われてきたハーブでした。
センブリのプロフィール
センブリはリンドウ科センブリ属の二年草です。
一年目に葉を出して越冬し、 翌年の秋に花を咲かせます。
日本全国の日当たりがよく、多少湿気があり、
水はけの良い山野に自生します。
学名は Swertia japonica
学名のジャポニカという通りに、 日本の固有種です。
昔から生薬として使われてきたのですが、
漢方薬には使われていません。
花、葉、茎、根の全部、苦いです。
ゲンノショウコと一緒に薬局方の
「成分本質(原材料)が専ら医薬品」リストに
名を連ねています。
良く効くからなのか、 取り過ぎてしまい、
現在はレッドリスト入りしており、 野生で見られることは少ないのだとか。
良薬口に苦し といえばセンブリ。
千回振り出し(煎じても)ても
まだ苦いから 千振 という名前になったとか。
当薬とも言われ、 試しに味見した人が
「当(まさ)に薬である」と 言ったという伝説から。
また医者倒しなんていう別名も。
医者が仕事を失うほど良く効いたんですね。
そんな話がある一方で、
飲み薬としての歴史は室町時代末期からなのだそう。
なんでも正倉院に納められている
アーユルヴェーダの秘薬胡黄連(こおうれん)と
間違えられたことから始まったんですって。
この胡黄連が手に入らないことと
中国の薬草書に書かれた図から
日本で使われる薬草になったのです。
消化不良、食欲不振、胃痛、腹痛、下痢などに
用いられた苦味健胃薬(くみけんい)です。
また軟膏にして発毛、抜け毛にとてもよいのだとか。
市販の養毛剤にはそのセンブリの成分が含まれています。
古くはノミやシラミの殺虫剤としても。
なんでもセンブリで布を染めると虫が寄ってこないと
言われているそうです。
ほんと、何にでも効いたのですね〜
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